「私流・美しい人の条件」-5
永遠のマドンナともいわれる吉永小百合さんは、歳を重ねても美しさが衰えることなく、逆に人間としての厚みと魅力がどんどん増している数少ない女性の一人です。仕事の上では、男性に負けないくらいの強さを持ち合わせ、しっかりとした表現力で多くの観客を魅了してきました。プライベートでもスタッフを含め周りの人からの評価が高いことは有名ですが、人生のいろいろな場面で「ポジティヴ」に生きてこられたことを窺わせます。美人の要素は、一面だけでは計り知れず、多面的に捉えられるべきものですが、吉永小百合さんの「美しさ」は、決して飽きることのないものであるといえるでしょう。それこそが真の「美しさ」ではないでしょうか。
男性にも「美しい人」はいます。顔形が整っていてハンサムだというだけでなく、立ち居振る舞いが紳士的で、女性への対応もしなやかな人。男らしさ女らしさという枠を超えて、心の広さや奥行きが感じられる男性は「美しい」という形容詞がぴったりです。きちんと自分を持っていて表現できる、そして他者を尊重できる、そんな男性を見かけると本当に嬉しくなります。そこにもやはり、物事のエッセンスを確実に把握しバランス感覚に優れた人に特有の「ポジティヴ・シンキング」が感じられます。
私は機会あるごとに、美しくなる第一歩は「自分を好きになること」だとお話ししています。自分を好きになり大切にすることができれば、お肌のお手入れやメイク、お洋服のコーディネイトなどを楽しむことができます。楽しめればどんどん上手になり、上手になればもっと好きになる、テニスやピアノのレッスン同様に、「好きになること」「楽しむこと」は美しくなる過程にも欠かせないものです。自分を大切にできるからこそ、「ポジティヴ」なものの見方、考え方ができるようになるのです。
季節は、そろそろ秋になろうとしています。秋は美味しいものがたくさんあり、虫の音だけの静かな夜には月を眺めてゆったりとした時間を過ごせます。日常の雑事に追われてふと我を忘れかけていると気づいたら、足をとめて、自分を見つめ直し、内面を磨く大きなチャンスにしましょう。その積み重ねがいつの日か、内から放たれる光となって、「美しい人」となる要素を作り出してくれるのですから。
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